I/Oボードは、VIPC310と、VIPC310上に搭載されるエンコーダボード、及びIP-Digital48 から構成される。
- VIPC310ボードの概要
- VIPC310ボードは、IP（IndustryPack）を二つ搭載(mirsにおいてはエンコーダボード
及びIP-Digital48)することができる。
- Input/Output、割り込み、メモリといった機能があり、リチウムバッテリ（1２V）を搭載している。
ボード上でのバッテリーによるバックアップが可能である。
- VIPC310は、3U(シングルハイト)の要素によってVME busと結合する。
- IPキャリア(VIPC310)は、DMAボードや、68020処理装置を乗せると様々な機能を利用できる。
- VIPC310は、IP Logicの接合方法の従う。IPは互いに、
VIPC310の前面を通って50ピンのフラットケーブルによって接合される。
- IP同士を繋ぐ接合ケーブルは、VMEのシャーシからVIPC310を動かさずに差し込み、引き抜きができる。
- IPは、I/Oからの信号に依らずにON/OFFができる。
- どんなときでもIPは、グリーンフロントパネルの指示器が点灯していれば、VME busから
アクセスされる。
- 割り込みは、全面的に指示を受ける。相互のIPは、二つに分割された割り込み要求により動作を行う。
- VIPC310は、VME busのIRQ1,3,4,6の支援をする。
- 割り込み要求を受けた相互のIPは、自身に8ビットのVECTORを供給しなければならない。
このVECTORは、VME busに受け取りを知らせるサイクルで、割り込みバス間に供給される。
- VIPC310は、VME bus BERRの操作を受けない。
- VIPC310は、5,12-12[V]の電源をLC piフィルタを通して相互IPに供給する。これは、精密な
ディジタル作用と共に、アナログの使用を可能にしている。
図１ VIPC310ボードの設定
- VIPC310ボードは、IP（IndustryPack）を二つ搭載(mirsにおいてはエンコーダボード
及びIP-Digital48)することができる。
- IP-Digital48ボード
IP-Digital48ボードは、VIPC310に搭載されるIP（IndustryPack）の一種で、 MC68230PARALLEL INTERFACE/TIMER（PI/T）を２個搭載している。 MC68230には、入出力ポートA,B,Cがあり、A,Bは単方向または双方向の8bitまた は16bitの入出力として使用できる。このポートはダブルバッファ内蔵である。 ポー トCは、DMA，タイマおよび割り込みの制御としても使用される。
PI/Tは、その内部にTimerを持っているが、このTimerは24bitのダウンカウンタを 含んでいる。PI/Tは、その内部にTIMERを持っているが、このTIMERは24bitのカウンタを 含んでいる。このタイマの基本的な使い方として、〈BR〉 １ Periodic Interrupt Generator......設定周期毎のタイマ割り込みが可能〈BR〉 ２ Square WaveGenerator......設定周期の方形波をToutより出力できる〈BR〉 ３ Device Watchdog......Tinが立ち上がると、設定値からカウンタがダウンしていき、 Tinが立ち下がると止まる。また、underflowになると、Toutに一発パルスが発生する。〈BR〉
〇ロータリーエンコーダボード〈BR〉 このボードにはロータリーエンコーダ信号処理回路とタッチセンサ信号処理回路があり、 それをIPにしたものである。〈BR〉 それぞれの主な機能〈BR〉 ・ロータリーエンコーダ信号処理回路…カウント、リセット〈BR〉 ・タッチセンサ信号処理回路…スイッチ割り込み、割り込みVECTOR出力〈BR〉 〈H3〉ロータリーエンコーダ信号処理回路〈/H3〉 ロータリーエンコーダからの2相の信号から、エンコーダの回転数、回転方向を測定し、出力す るものである.
ロータリーエンコーダ接続回路、カウンタ回路、リセット回路で構成されている.
ロータリーエンコーダ接続回路は,ロータリエンコーダの出力波形が論理回路の"H","L"を満足するよ うに振幅を設定するためのものである。これは、使用するロータリエンコーダにあわせて設計する 必要がある.
ロータリーエンコーダ接続回路
カウンタ回路はロータリーエンコーダの信号をカウントし、2相の信号の位相差から、回転方向を 判断することができる.
タッチセンサ信号処理回路
これは、タッチセンサの信号からスイッチ割り込み割り込み要求信号を出力するものである.
チャタリング防止回路、割り込み信号発生回路、タッチセンサステータス出力回路、割り込みVECTOR 発生回路で構成されている｡
チャタリング除去はSR‐FFを用いて行う。その信号をIC:μPD4701Aに取り込み、それが持つスイッチ フラグ信号を利用して、割り込み信号発生回路で割り込み信号を発生させます.〈BR〉 タッチセンサの状態はこのICのカウント値と同時に出力されるため、タッチセンサステータス出力回 路は設計しなくて良い.