沼津高専 電子制御工学科
MIRS98技術調査 VMEラック及びバス
MIRS9805-TECH-0004
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 1998/12/15 山本 悟 初版

VMEに関する調査



  1. VMEバスの概要
  2. VMEバスのVMEは、Versa Module Europeの頭文字から由来しています。 Versaはモトロー ラ社が68000CPUの為に開発したバスの名称であり、EuropeはVMEバス・システム用のボー ド(モジュール)サイズがユーロカード(IECおよびDINが規定)に準拠していることを示 します。 VMEバスの使用では、ラックについて材質や寸法に関する仕様が決められています。 ボードを挿入する位置のことをスロットと呼び、20スロットまたは9スロットのラックのつ いて寸法が決まっています。 VMEではコネクタが複数個並んだマザー・ボードのことをバックプレーンと呼び、材質や 寸法について仕様が決められています。20スロット用バックプレーンの前面図と後面図を 下の図1に示します。
  3. VMEバスの特徴
  4. VME
  5. VMEバスのシステムでは、バックプレーン上のスロットの番号が決められ、番号の昇順に デージ・チェーンが行われます。図のような最小構成では、一番左側(A01)のスロットに CPUボード、その隣から右へ優先度に応じてI/Oボードが挿入されます。メモリボードはど の位置でもかまわないが、図に示すように割り込みデージ・チェーンの邪魔にならないよう に注意します。 VMEバス仕様では、1スロットを専有するプリント基板のことをボード、ボード上である一 つの機能をもった回路のことをモジュールと呼びます。したがって、一つのボード上に複数 のモジュールが存在する場合もあります。 VMEバスの定義内に含まれる各機能モジュールを図に示します。図中の用語の意味を以下で 説明します。