沼津高専 電子制御工学科
PowerDistributor基板取扱説明書
MIRS9805-PRDT-0006
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 1999.7.14 近藤 江本 初版

目次

  1. はじめに
  2. 機能・性能
  3. インターフェース

1.はじめに

本ドキュメントは、PD基板の取扱い方法について説明する。

2.機能・性能

2.1 電源ボードの機能概要
電源ボードは、以下に示す機能を持つ。
2.2 回路構成
図1に回路構成図を示す。図1の1から3のブロックの機能について説明する。
2.2.1 定電圧電源回路
この部分は、MIRSのすべての回路に電力を供給するための回路である。電源としては、ラジコン用 7.2Vニッカド充電電池を用いる。これはフル充電では 8Vほどまであるが、そのうちに電圧は落ちてくる。通常の定電圧レギュレータICを用いると、+5Vを発生させるためには 7V近く必要となり、これでは電圧が落ちてきたときに安定した電力を供給することができなくなる。そのためこの回路では、定損失のレギュレータ(最低入力電圧 6V)を用いている。また 3Aという大きな電流が必要となり、ここではそれだけの電流を流し出すことができるようにしている。
2.2.2 DC-DCコンバータ
この部分は、RS-232Cを使用するための電源である。必要な電圧・電流はそれぞれ、±12V,100mAである。
2.2.3 ON-OFF制御部
この部分は、スタートスイッチが押されたら、勝敗判定装置及びモータに電力を供給し、勝敗判定装置が押されたら、それらを OFFするための回路である。またMPUボードにその ON、OFFの信号を送信する機能も兼ねている。ここは、リレーによる1ビットのデータ保持機能を持つ回路となっている。

図1.詳細ブロック図

3.インターフェース

PDボードのインターフェイスをここに示す。

CN1、3(バッテリーへ)
No.ピン名称方向内容
1VinIN+7.2V電源
2GND-GND

ケーブル図

CN2(MPCへ)
No.ピン名称方向内容
1VoutOUTモータ用 +7.2V電源
2GND-GND

ケーブル図

CN4(VMEラックへ)
No.ピン名称方向内容
1V+OUT+12V
2GND-GND
3VccOUT+5V
4V-OUT-12V

ケーブル図

CN5(マンマシン・インターフェイスボードへ)
No.ピン名称方向内容
1OPEN 未使用
2VsigOUT緊急停止ボタンON/OFF信号
3GND-

ケーブル図


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