名称 MIRS2004完了報告書
番号 MIRS2004-REPT-0003

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2021.02.12 佐藤恭理 香川先生 初版

目次

1.はじめに
2.制作物
3.開発スケジュール、作業時間分析
4.発表会、展示会について
5.各パートごとの評価
6.総括.
7.班員の感想



1.はじめに

本ドキュメントはMIRS2004 救球プロジェクトの開発完了報告書である。


2.制作物

fig.1に製作物の画像を示す.詳細はメカニクス詳細設計書に示す。

fig.1 制作物の全体図


3.開発スケジュール、作業時間分析

3.1 開発スケジュールについて

fig.2に当初予定していた開発スケジュール、fig.3に実際に行われた開発スケジュールを示す。

fig.2 予定していた開発スケジュール


fig.3 実際の開発スケジュール


全体を通して、当初の予定より後ろにずれ込んでしまっている。多少は遅れることを予期してある程度は前倒しのスケジュールにしたが、その遅延が予想を遙かに超えていた。原因として、3Dプリンタの故障や購入物品の発注ミス等のトラブルが多発していたことが考えられる。


3.2 各個人の作業時間について

fig.4~fig.12にMIRS2004班員それぞれの作業時間割合を示す。

fig.4 作業時間割合(近藤空也)


fig.5 作業時間割合(岩城海也)


fig.6 作業時間割合(今井竣介)


fig.7 作業時間割合(諸星和真)


fig.8 作業時間割合(遠藤一菜)


fig.9 作業時間割合(太田佳吾)


fig.10 作業時間割合(佐藤恭理)


fig.11 作業時間割合(中村伸哉)


全員の作業時間が150時間近く、あるいは150時間を超えているため、全員が働いていることがわかる。同じパートでも割合が違うことから、作業の分担もある程度はできていると思われる。


4.発表会、展示会について

発表会と展示会の振り返りを以下に示す。


4.1 発表会について

デモムービーの撮影のほとんどをリハーサルの前日に撮るという、かなり切羽詰まった状態であったが、プレゼン資料も無事完成し、発表会にのぞむことができた。さらには、最優秀賞を獲得することができた。うまく発表できたのもあるが、PVとMIRS担当教員ほぼ全員にスライドの確認をしていただいた恩恵が大きく影響したと思われる。


4.2 展示会について

前半の展示会はMIRS本体の運搬が困難で、D4教室につく頃には半壊してしまい、D3の学生が来る時間に間に合わないあげく、少々みっともない姿を見せてしまった。
後半の展示会でもトラブルはあったが、うまく解説や質疑応答で時間を稼いでごまかせたため、”どの発表が1番よかったか”で1位だったため、良かったと思う。


5.各パートごとの評価

各パートごとの評価を以下に示す。


5.1 メカニクス

設計を素人が担当したため、設計後の不備が見られた。また、整備性や耐久性などの課題も多く見られ、加工の難易度が高い部品が多く何度もやり直しをすることとなってしまった。このことが原因で組み立てが遅くなってしまい統合試験が遅れるなどの問題が発生した。各作業の分担としては、設計者と設計者以外(加工者)に別れ作業をした。作業量もうまく分担できたと感じる。


5.2 エレクトロニクス

基本的にエレキに関しては標準機と変わりはなかったので主だったバグなどは発生しなかった。コンベアに関しては電圧が足りないということがなかったので良かったが、4班のバッテリーが予備用も含めて2つとも劣化していたので、他のバッテリーを借りる必要があった。


5.3 ソフトウェア

技術的に難易度の高いアプリケーションとの連携や画像認識ができたので良かった。しかし、画像認識の精度やアプリケーションで動かす場合にMIRSの表情を表示できない、表情を変更するのに時間がかかる、動作の遅延など解決していない課題も多数ある。もしこのMIRSを引き継いでもらえるのであれば、これらの課題に挑戦してほしい。


6.総括

トラブルがあり、破損しやすいといった課題も抱えているが、もっとも重視していた容姿がうまくいったのでよかった。ソフトの課題は多かったが、最優秀賞と2回目の展示会で”どの発表が一番よかったか”で1位を獲得できたので上出来だと思う。


7.班員の感想

MIRS2004の班員の所感を以下に示す。


7.1 近藤空也(PM、メカニクス)

MIRSではPMとしての仕事とメカとして設計の仕事をした。メカの仕事では初めて自分以外の人間のために設計をした。初めてのことが多く、上手くできるか不安だった。CADを用いた設計は難しかったが、形になってよかった。実際に製作すると、設計通りに行かないこともあり、大変だった。今後設計の仕事をする際には製造のことも頭に入れた設計を行いたい。 今回はPMとしてスケジュールを組んだが、その通りに作業が進まなかったのが反省点である。この反省点は社会に出てもよく起こることだと思う。これらの反省を今後いかせるようにしたい。


7.2 岩城海也(TL、エレクトロニクス)

今回MIRSを通してプログラミングに関しては、プログラムを各時間より、調べる時間の方が圧倒的に多いということを学んだ。実際調べていた時間と書いていた時間の割合は9:1ぐらいに感じた。また、自分1人の力のみでは完成は絶対にできなかった。自分の班の人や、ほかの班の人に分からないところを聞きつつ、自分の知識を補ってようやく完成させることができた。このMIRSの活動を通して他人と協力する、仕事を任せるということを学ぶことが出来たので、この力を活かしてこれから会社や大学などで仕事などをこなしていきたい。


7.3 今井竣介(メカニクス)

新型コロナウイルスの影響もあり作業開始が後期からとかなり遅れてしまった。 メカニクスとしての仕事として、一番時間を割いたのはアルミ角材の加工だったが当初、 設計図作成を1人、加工作業を1人が行うという体制を取っていた為、意思の疎通ができず長さや本数の違いなどの問題が多く発生してしまった。 それによってアルミ角材の加工に手間取ってしまった。最終的に罫書きと設計図作成を共同で行う方法に切り替え、期限内に終えることができてよかった。 MIRSの外装にあたるアクリル板は、外側からネジなどが見えないよう工夫をしたが、しっかりとした固定ができずかなりの頻度で剥がれてしまっていた。 事前に、磁石の性能を確認しておくべきだった。 今年のMIRSは、かなり変則的であったが、展示会でMIRSに期待通りの動きをさせることができたのでよかった。


7.4 諸星和真(メカニクス)

初めてのMIRSで、今年はコロナウイルスの影響もあり、例年通りにはいかなかったと思う。その中でも最終的にはしっかり動いてすごくよかった。自分は、メカニクス担当で、Fusion360を用いて、今まであまりやったことのないCADの勉強ができていい経験になったと思う。また、アルミ角柱の加工などをしてみて、誤差はとても大事だということにも気づいた。実際に、ものづくりをするときは、そういう誤差も考慮してやらなければならないと感じて、それを身をもって体験できて良かった。これからの人生でこの経験が生きればいいなと思う。


7.5 遠藤一菜(メカニクス、エレクトロニクス)

班員の皆さんに教えてもらいながら自分のできる仕事を見つけようと努力したが、MIRSを通して自分の力不足を改めて感じた。この経験をバネにして、自分の技術者としての力をもっとつけていこうと思う。


7.6 太田佳吾(メカニクス、エレクトロニクス)

今回のMIRSでは色々なことを経験できてとても有意義だったと思う。初めはエレキ担当だったが、作業量の都合でずっとメカの仕事をやっていたが、自分は特にドキュメント関係を頑張ったと思う。その中でも、HTMLにたくさん触れることができた。今回はとても簡単な事しかやらなかったが、これから勉強してみたいと思えた。


7.7 佐藤恭理(DM、ソフトウェア)

自分の性格上仕事を抱え込みすぎるため、結果として他の部門の仕事や統合、ドキュメント整備もすることになり、班の中で1番長い作業時間となってしまった。MIRSを通じて、改めて他人を頼る必要性を感じた。また、ドキュメント整備がおろそかになってしまった。前述した直後ではあるが、自分で受け持った役職の仕事なのでもう少し責任感をもってよるべきだと感じた。


7.8 中村伸哉(ソフトウェア)

MIRSでの制作を通して、製品開発までのフローを体感的に学習することができた。自分の持てるスキルを存分に振るうことができたと感じているためとても良い経験だった。 しかし、統合試験や別担当との動作確認がしっかりできなかったこと、一部機能が完璧に実装し切れなかったことが反省点として挙げられる。プロジェクトをチームで協力する機会はどんな職についたとしても必要になってくるため今後慣れていきたい。





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