名称 | MIRS2002 メカニクス完了報告書 |
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番号 | MIRS2002-MECH-0005 |
版数 | 最終更新日 | 作成者 | 承認者 | 改訂記事 |
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A01 | 2021/01/20 | 半戸 | ||
A02 | 2021/02/05 | 半戸 | ||
A03 | 2021/02/10 | 半戸 | 青木先生 |
本ドキュメントは、MIRS2002のメカニクス完了報告書である。
完成した機体の概観図を図1に示す。
寸法:480mm*1300mm*790mm 質量:19.45kg
そのほかの製作物の写真を以下のリンクのページに示す。
メカニクス製作物報告書
詳細設計から変更した部品などを次に示す。
ここに書いたもの以外の部品は詳細設計の通りのものができた。
もともとの設計だと回収機構のモーターに負荷がかかりすぎるため、底板の位置を14.5mm低くした。
昇降機構の移動速度が遅かったので直径を2倍にしたプーリーを追加して移動速度を上げた。
回収用ローラーの直径を上げると昇降機構に干渉してしまった。 そのため回収用ローラーの取り付け位置を下げて直径を大きくしないですむようにした。
もともとはねじ止めの予定だったが保管部の内側のスペースに余裕を持たせるために、 結束バンドを用いて外側に少し広がるようにした。
最初は標準機の下をアルミ角パイプが通っていたが、タイヤが浮いてしまったため取付位置を変更した。
今回の作業割合を図に示す
作業割合のグラフからわかるように自分たちはメカのメンバー全員が設計に関わり、全員で製作を行った。
しかし、設計の段階でメンバーごとの使っているCADソフトが異なっており、一応互換性のあるSTEPファイルを用いたがやはり不具合が生じてしまったため設計に多くの時間がとられてしまった。
CADソフトを統一したり、設計専門と製作専門でメンバーを分けるなどすれば製作や試走に使える時間が増えたのではないだろうか。
また、グラフを見ているとメカの作業内容にデモ競技プログラム開発が6%含まれていることが分かった。
これはPMとして知らなかったことであり、この時間を設計や製作に回せばもっと機体の完成が早まったと考えられる。
PMとしてメンバーの作業内容を把握できていないのは大変によくないことである。PMの実力不足である。
メカニクスとしての作業を次のように評価する。
最終的なメカニクスとしての完成度は70%である。回収機構のガイドや、標準機の取り付けなどが当初の予定とは変わってしまった。
また設計の段階から遅れが生じ、詳細設計が通ったのが冬休みが明けてからなので加工の開始もとても遅れてしまった。
その結果、MIRSの全体的な完成度も低くなってしまった。
予定していたよりも大幅に遅れてしまった。
どの作業にどれだけ時間がかかるかという見積もりから、現状どこまで完成しているかの把握と遅れの取り戻しの見通しが甘かった。
結局開発が完了したのは発表会の1週間前である。
開発予定のマネジメントはプロジェクト内で決まりをつくるなどして改善する必要がある。
また、詳細設計や購入物品のリストの作成(部品の個数のカウント、購入先の検討、材料のサイズ検討など)にかなり時間を使われた。
こうした開発とは直接関係のない作業を効率的に行うor分担する方法を考えるべきである。
メカの開発時間はエレキとソフトに大きく影響するのでできるだけ形にするのを早くするべきである。
今回は回収機構、昇降機構、本体フレームで設計を別々にした。このおかげで一人一人の作業量は減ると考えた。しかしそれぞれの設計者同士のコミュニケーションがうまく取れていなかったので、最終的な統合のところで時間がかかってしまった。
設計者同士でこまめなコミュニケーションをとり、PM,TLが進捗を管理するなどするべきであった。
このように分担に関しては改善の余地があったと思われる。
作り上げたものを見てみると機構ごとに完成度が違っていた。機構ごとの進捗をもっと細かく管理するべきだと思った。
完成は遅れたものの、機能として作ることが不可能なものはなかったので徹夜のペース配分をもっとうまくやれれば結果は違ったのかもしれない。
やはり開発の進め方が大事で、開発した量よりも開発する早さが大事だと思った。
設計の進捗を確認するためには、1,ある程度設計のことを理解していること、2,はっきりと意見を言えること、この二つが必要であると考えられる。
ある程度機械のことを理解していないと他人の設計に使われている機構のことを理解できない。
他人に対して自分の意見を持ち伝えることができないと進捗が遅れていたりした際に強く言えないため、機構ごとで進捗が大きく変わってしまい完成度が大きく変わってしまう。
これらのことより、TLもしくはメカリーダーが進捗を管理し、担当者にはPMから伝えるなどして進捗の遅れを自覚させて作業させるとよいと考えた。
今回は、機構ごとに開発者を分担したが、コミュニケーションが不足していて、実装時に変更点が多めになってしまった。
それぞれの進捗がばらばらになってしまったのも原因の一つだと考えられる。
なので、分担ごとにコミュニケーションをしっかりとり、進捗が遅れているところの手伝いをし、すべての機構に優先順位ごとに力を注いでいけるようにしたい。
今回は、バスケットボールを回収する機体を制作したが、機体全体が大きくなってしまったので、モデルとして小さなボールを
回収する機体を制作したほうがよかったと感じる。
展示の際も、機体が大きかったので走らせることができなかったりした。
ただ、機体が大きいので、内部の機構を見てもらうことは容易であった。
問題が発生した場合、小さな機体のほうが大規模な変更をしやすいと感じた。