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名称 MIRS1703システム提案書
番号 MIRS1703-DSGN-0002

最終更新日:2017.7.7

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2017.7.7 上野山 鈴木静男 初版
A02 2017.7.7 遠山・金澤 鈴木静男 項目5(3)の内容の改定

ドキュメント内目次


1.はじめに
2.プロジェクト
3.概要・コンセプト
4.搭載する機能と必要になる技術
5.社会的価値
6.参考資料

1.はじめに

本ドキュメントはMIRS1703でロボットのある生活を実現するためのシステム提案するものである。
一度デザインレビューを受け、煮詰めていったものであるため、本提案を3班の方針としていく。

2.プロジェクト

プロジェクト名:店員 ~season 2~ プロジェクト

MODEL:ARC(Automated Robot Carrying)

キャッチコピー:お前、バイトクビだってよ

これが21世紀型店員

さまざまな業務を行う多機能かつ高性能な店員ロボットが一般化する。MIRSで提案し表現できる未来の一部として、店員ロボットの"運ぶ"業務に特化させたモデル"ARC"として実現する。

3.概要・コンセプト

飲食店アルバイトの経験があるのなら、誰でも一度は人手不足を感じたことがあるはずだ。業務をスムーズにこなし、なおかつミス一つしない高性能ロボット。我々の生活にロボットが根付き、産業の自動化が進んだ未来の"あたりまえ"。これはその中のひとつの可能性である。 MIRSで示せるそんな未来の一部。店員としてのMIRSができることは決して多いとは言えないかもしれないが、ものを運ぶことはできるのだろう。そこに我々は着眼してみた。

分かり易く具体的な内容として、客に提供する業務、すなわち一杯目の水や料理の提供である。さらに余裕があるのならトイレットペーパーがないときに駆けつけてあげる機能も付けるなど、店員の業務のうち"必要なものを持ち求められた位置に自律走行し提供する"という部分を機能として詰め込んでみたい。

4.搭載する機能と必要になる技術

運搬機能

本機体は運ぶことをメインにすえている為、"ものを載せ求められる場所まで到達する"ことは完璧にしたい。 最近ではSLAM[1]をはじめとする高度な位置情報システムなどを用いてもいいのではないか。

障害物検知

人が多い店内での使用を想定している為、接触事故は最優先で避けるべき事項であるとしたい。 超音波センサとカメラの複合検知などの精密な制御が必要であると思うが、処理速度を落とさず正確に動作させるか否かがカギである。

外部サービスとの連携

飲食店チェーン等では、客がどの席に入ったかなどのデータは端末で管理しているはずであり、そのデータとリンクさせることで配膳先のデータを得、自律走行の助けとしたい。

5.社会的価値

(1)世論

この手のロボットは所謂第三次産業に属することになると言える。政府の今後の産業成長方針[2]としては伸びていく、伸ばしていくと銘打たれている部門であり、 産業用ロボットの出荷状況は年々増加[3]し続けており業界的に成長するという裏付けにもなっている。

(2)ニーズ

前述のとおり国が力を入れていくと宣言し、市場規模も大幅な拡大[4]が期待できるという点からニーズも増加していくだろう。しかし、今日は聡明期でもあるので一般的に慣れられていないところがネックと言える。  厚生省によるH.28年8月当時の職業状況データによると、飲食店の求人倍率が3~3.5倍の値を示す[5]。これは人材不足を示しており、MIRSの付け入る隙が存在すると言える。

(3)類似製品

・Amy/パンゴリンロボット[6]
中国で導入されているレストラン用の配膳ロボット。SLAMを搭載し高精度な障害物検知・回避行動を可能にしている。製品化している物の中で我々が考える配膳機能の一種の到達点とも言える。
 人のような動きをするロボット店員を目指し運搬に機能のおもきを置いたMIRSと、配膳機能のみに特化したAmyは明確なコンセプトの違いがあることを明記しておく。

6.参考資料

[1] 3D認識を可能にするSLAMとは?

https://wikitude.grapecity.com/topics/article-whats-slam

[2] サービス分野におけるロボット活用

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/robot/dai2/siryou2-1.pdf

[3] 日本ロボット工業会 2016年1~12月統計 受注・生産・出荷額の推移

http://www.jara.jp/data/dl/h28/H28-1-12.pdf

[4] ロボット新戦略 - 経済産業省

http://www.meti.go.jp/press/2014/01/20150123004/20150123004b.pdf

[5] 職業別一般職業紹介状況 厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11602000-Shokugyouanteikyoku-Koyouseisakuka/G35_49.pdf

[6] 配膳ロボットが中国で早く普及するワケ

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226265/053100130/

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