名称 MIRS1604 開発完了報告書
番号 MIRS1604-REPT-0006
版数 最終更新日 文章作成 HTML作成 承認 改訂記事
A01 2017.02.22 小出瑛介 志田来暉 中津川智也 青野新大 田口晶裕 杉山瀬名 堀住恭平 加藤侑津希 梶田直哉 小出瑛介 志田来暉 中津川智也 青野新大 田口晶裕 杉山瀬名 堀住恭平 加藤侑津希 梶田直哉 初版
A02 2017.02.27 小出瑛介 志田来暉 中津川智也 青野新大 田口晶裕 杉山瀬名 堀住恭平 加藤侑津希 梶田直哉 小出瑛介 志田来暉 中津川智也 青野新大 田口晶裕 杉山瀬名 堀住恭平 加藤侑津希 梶田直哉 青木悠祐 指摘箇所の訂正

ドキュメント内目次


1.競技会結果

1回戦目vs3班
現場急行できず時間切れとなった。
2回戦目vs1班
現場急行はできなかったが走行距離の差から勝利となった。
総合結果 3位

2.開発スケジュール分析

Fig.1にシステム基本設計書の開発スケジュールを示す。
Fig.4 モジュール構成図
Fig.1 開発スケジュール
Fig.2に実際の開発スケジュールを示す。
Fig.4 モジュール構成図
Fig.2 実際の開発スケジュール

メカ

予定より早く詳細設計書の作成をはじめたが、予定よりも5日間多く時間がかかってしまった。それが原因で部品の作成も予定より延びてしまった。組み立ては、エレキとの兼ね合いで前日まで終わらなかったが、組み立てにかかった時間は予定よりかなり遅れていた。
詳細設計書の遅れは、単純に作業が遅れたのに加え、安全講習などの予定を考慮せずに予定を立てていたことが原因だと考えられる。
結果としては、詳細設計書の遅れが最後まで影響してしまったといえる。

エレキ

詳細設計書を予定より早く作成を始めたが、レビューが9日遅れてしまった。また、モータ制御ボードの作成、モータの追加、赤外線センサなどの完成が予定より遅くなってしまった。赤外線センサボードの作成始めが5日間遅れ、モータ制御ボードの完成が3週間遅れて、モータの追加が4週間遅れとなった。スケジュールの遅れた理由として、詳細設計書作成とモータ制御ボード作成が挙げられる。

ソフト

詳細設計書の作成とレビューが予定よりもかなり時間がかかり、約1週間の遅れができてしまった。そのため、走行プログラムの開発が遅れてしまい、調整や改良不足という結果になってしまった。詳細設計書の作成にもっと力を注ぐかプログラム開発を並行して進めていれば、競技会を余裕を持って迎えられたと考えられる。

3.開発工数分析

Table 1 作業時間
Fig.4 モジュール構成図
Fig.3:班員の作業割合


前期のプレ競技会までの作業割合を見ると、標準部品製造・試験における割合が非常に高いことが分かる。これは、モータ制御ボード試験の遅れにより、全体の試験が遅れてしまったことが原因である。これにより、統合試験や走行の調整を行う時間が少なく、安定した走行を得ることができなかった。
後期を見ても、エレキの詳細設計・試験に多くの時間を割いてしまい、統合試験の時間を十分にとることができなかったことがわかる。
また、一年間を通して、ドキュメント整備に充てている割合が非常に多く、ドキュメントの作成やレビューの遅れが、全体のスケジュール管理や作業開始の遅れに繋がってしまったことがわかる。

4.総括

MIRS1604では競技成功のための機能の増築を図ったが、標準機における不満点の改善があまりなされていなかった。つまり、その点ではシステム提案の時点で他の班と差がついていた可能性がある。これは、プレ競技会の際にソフト班の梶田に負担が偏り、班員全員が不満点を痛感するほど標準機に触れられなかったのが原因の一つと考えられる。
具体的には、メンテナンス性の向上である。これができていればトラブルに対する対応も迅速に行えたはずである。また、他の班のMIRSとの違いに基づく結果論ではあるが、MIRSの小型化、軽量化も今回の競技における大きなポイントであったと考えられる。
スケジュールの調整もきちんとできていなかった。少なくとも各部署でスケジュールをきちんと確認し、声をかけあうべきであった。単純に力不足で日程が遅れしまった面もあった。
しかし、設計の穴や問題に対し、その場その場で対応し、仕様変更を重ね、トラブルに対しても諦めずに修正に励んだ点はよかったと思う。この力を持ち、スケジュールをしっかり管理し、チームをまとめあげることができていたなら結果は変わっていたかもしれない。

5.感想

チームリーダー エレキ 小出瑛介

私はチームリーダー、エレキとしてMIRSに取り組みました。
エレキとしての自分のみの仕事は全うできたと思いますが、他の人を手伝いきれなかったり、問題解決に時間が非常にかかってしまったりと、完璧とは程遠い結果でした。しかしこの苦労や失敗は無駄ではなく、少なからず身についたものもあったと思います。
また、今まで私はリーダーのような人を引っ張っていかなければならない立場に立ったことがなく、今回リーダーとしては最低限の仕事しかできませんでした。班員たちの能力を活かしきれず、申し訳ないです。MIRSのこの結果には、他のリーダーとの力の差が出てしまったように思えてなりません。私にはリーダーとしてのいろいろな能力が足りませんでした。今後同じような立場につくときは、今回の経験を活かすと共にもっと勉強をして臨みたいと思います。
今回は特にスケジュールの管理が非常に甘かったように感じます。私は計画を立てたりその通りに物事を進めるのが苦手であり、特に他人のスケジュールも考慮するとなお難しくなります。もちろん、私が一人で計画を立てるわけではありませんが、マネージャーのような管理する役割の人を配置すべきだったかもしれません。
それでもMIRS1604がきちんと形を成し、理想的ではないにしろ動くことができたのは私がしっかり導くことができなくても、支え合い、協力してくれた班員たちのおかげです。絶望的な状況でも諦めず、奮闘してくれたMIRS1604のみんなには心から感謝しています。
最後に、私の中で一番悔やまれたのは前期のプレ競技会で改善点をしっかり見いだせなかったことです。プレ競技会の時点でもっとMIRSを突き詰めて、深く知り、改善すべき点を探し、システム提案を練っておくべきでした。MIRSの本番はもちろん後期の開発や競技会ですが、前期に考えておくことは非常に重要です。

プロジェクトリーダー エレキ 志田来暉

私はプロジェクトリーダー、エレキとしてMIRSに取り組みました。
専門の知識や技術が乏しい自分にとってリーダーという立場は不安も多く、探りながらの一年間でした。
グループワークを行う際、最も大切なことは、雰囲気づくりであると私は考えています。
前期はできるだけ各分野での現状を共有しながら作業を行うことを意識して取り組み、それぞれに役割を与えながら行動することができました。
しかし、プロジェクトの作業が忙しくなるにつれてスケジュールの管理が疎かになり、全体的に遅れ気味の進行となってしまい、完成までの道筋を立て、余裕をもってスケジュール管理を行うべきであったと感じました。
また、エレキの仕事としても最低限の作業しかすることができなかった為、指示を仰ぐ立場としては、知識・技術を備えることで、作業の効率化に繋がると感じました。
MIRSがストレスにならずに終わることが出来たことはとても良かったと思います。

広報 エレキ 加藤侑津希

MIRS1604のエレキ班と広報として一年間やってきました。自分にできることはあるのか、迷惑をかけないか?と正直不安でいっぱいでした。実際みんなに比べて知識が少なく迷惑をかけてしまうことが多かったです。班員にしつこいくらいに質問しましたが班員は怒らず、教えてくれました。この班でやってきてよかったと思いました。実際に回路を作成して動作試験をしてみると、思ったとおりに動かなくて苦労しました。不具合の原因の多くは接触不良によるものでした。 中間発表では偏ったメンバーでの開発となってしまいましたが、協議会までは班で仕事を分担し、協力して作業することができたと思います。班で協力し、1年間行った作業は、とてもいい経験になりました。

ドキュメントマネージャー ソフト 堀住恭平

ドキュメントマネージャーとしては、こういう経験を通してHTMLの知識が増した気がする。私がドキュメントマネージャーなんて役目をもらってもいいのかと最初は思ったけど、通して自分の几帳面さがあがった気がする。ひとつでも役目があってよかったと思う。

MIRS1604で出来てよかった。MIRS1604は(他の班と比べると)比較的仲が好かったので、難なく作業を全うすることができた。対人関係の面倒臭さ及び難しさはこのMIRSでかなり思い知ったので、自分の班でそれが無かったのが本当にありがたかった。
MIRSは1年生の頃は舐めてたけど、いざやってみるとやはり難しかった。怠け癖のせいか、MIRSでは梶田に頼りっぱなしなところがあった。私の実力不足なところも多々あったし、ハードウェアに関する知識がほぼ皆無だったということがわかった。ロボットを作ることは本当に難しい!
今回のMIRSをやって学ぶことは沢山あった。もし私がプログラマーになるのなら、この経験(反省)を生かしてもっと沢山のことをやっていきたい。
みんな、どうか自分を責めないでほしい。みんなよくがんばったと思う。
MIRS1604本当にありがとう。この経験は私は忘れたりしない。

ソフト 杉山瀬名

この1年間ソフトとして活動してきましたがプログラミングの技術は少ししか向上させることができなかった。しかし、PCに向かう機会が増えタイピングのスキルはアップさせることができた。また今回のmirsを通して私自身、チームのメンバーとのコミュニケーションをもう少し活発にすべきだったと思っている。特に後期の競技会にむけて各部署ごとの仕事となり、メカ、エレキ、ソフトそれぞれの進捗を掴むことが難しく開発の見通しをぎりぎりまで立てることができなかった。前日の仕事の優先順位なども全員で共有できていなかったように感じている。しかしソフトとしては開発を分担し効率よく開発を進められたと感じている。結果としては競技会にて現場急行を攻略することができず私たち班の特徴を開発の成果として見せることはできなかった。しかし最後の1ヶ月は班員とともに放課後や休日にmirsに取り組むことができ、4班の一員としてとても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。今回感じたことをこれからの人生において活かしていきたい。

メカ 田口晶裕

MIRS1604のメカとして1年間活動して、多くの失敗や成功から様々な事を学んだ。しかし、失敗により班のメンバー全員に大きな迷惑をかけてしまったと思う。特に、競技会直前の機体のトラブルはあってはならないことだった。今回の失敗を忘れないようにし、今後は同じミスを繰り返さないようにしたい。
最後に、MIRS1604の皆さん、本当にありがとうございました。

メカ 青野新大

機体製作にあたって理想を優先させてしまい、機体の大きさや重量を考慮できず、競技会で他のメンバーに迷惑をかけてしまったことは反省すべき点だった。後半エレキ、ソフトの人が頑張っている姿を見ているだけで何もできなかったのも自分の力不足を感じた。しかし、多人数で長期間何かに取り組んだ経験はこれからの人生において大いに活かされると感じた。

エレキ 中津川智也

1年間エレキとしてやっていきました。この一年様々なことがありました。トラブルに見舞われたり、その度に迷惑をかけたと思います。素子や回路についての知識不足や半田付けの力量不足で足手まといでしたが、皆暖かく接してくれまた。このメンバーとMIRSができて良かったと思います。

ソフト 梶田直哉

今回のMIRS開発を通して自分の悪い癖をいくつか発見できた。プレ競技会用のプログラム開発の際に周りと連携をとらずに行ってしまったため当日の調節に支障をきたしてしまった。また、統合の遅れも事細かに質問する積極的な姿勢をとっていればすぐに解決できた。
今回の苦い経験を決して忘れずに自らの糧にしたい。
最後にMIRS1604の皆さんご迷惑おかけしました。そして、一年間ありがとうございました。

MIRS DATABASE