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名称 MIRS1402 通信技術調査報告書

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2014.10.10 櫻井、太田 初版

目次




1.ソフト面

MG3Sでは、無線LANによる通信が可能。
プログラム内で無線によるサーバとの通信には、プログラミング言語Pythonの、paramikoというモジュールを使用することができる。

2.技術調査報告書


図1.通信技術比較

データ通信用の微弱および特定小電力無線機は、電子工作関連のメーカーから発売されておりますが、速度の点でいまひとつです。浅草ギ研でも以前は、周波数を物理的にSW切り替えで40ch同時通信可能な微弱無線機を製造しておりましたが、速度を速くしたいという要望が多くありました。
 スペックだけを見ると、複数ch同時通信しない場合、たとえば自作ロボを自宅でしか動かさない場合は無線LANが非常に高速だと見えますが、無線LANの場合は消費電力が非常に大きく、システムの大きさも大きくなるので、ロボットには向かないと考えられます。
 BluetoothとZigbeeは携帯機器を意識しているものなので、ロボットに向いていると言えます。Zigbeeは消費電力が非常に小さいので、稼動部分が無く低消費電力なロボット(動かないのにロボットというかどうかは別として)に向いていると言えるでしょう。Bluetoothは年々速度が上がってきており、複数ch同時通信しても通信が可能(環境に依存します)なので一般的な自作ロボットに向いているかもしれません。
 ということで浅草ギ研ではAG-BT20Eという無線モジュールを開発しました。これは、現時点で一番上位のバージョンであるBluetoothVer2.0+EDRという無線で、理論的には通信速度が3Mbpsという仕様になっています。実際にはそこまでは出ませんが、AG-BT20Eの場合は双方向で最高460800bps(双方向足して約1Mbps)で通信できます。出力はClass2というもので無線到達距離は約10m(環境に依存する)となっています。

要点
無線LANは高速だが消費電力が大きい。
Bluetoothは低消費電力で通信速度は無線LANに劣る。 ロボットはBluetoothが適している。 Bluetooth基盤はしらべたところ、高価だったので予算が足りなくなってしまうかもしれない。
沼津工業高等専門学校 電子制御工学科