名称 |
電子コンパスモジュール調査報告書 |
番号 |
MIRS1005-MEMO-0002 |
最終更新日:2010.07.26
版数 |
更新日 |
作成者 |
改訂内容 |
A01 |
2010.07.26 |
宮田、フイ |
初版 |
|
電子コンパス
1.電子コンパスとは
電子コンパスとはコンパスの値を数字化して返す装置である。
2.各電子コンパスの仕様
調べた3種類のコンパスについて書く。
a.HMC6352(Strawberry Linux)
- I2C(Inter-Integrated Circuit)接続のコンパス(方位)検出モジュールである。
- マイコンとの相性のよい、方位センサモジュールである。アナログ回路・ADコンバータを省略できる。
- そのまま角度を返しる。(0°〜359.9°)
- 応用用途:PND(ポータブル・ナビゲーション・デバイス)、GPSと組み合わせれば現在位置と向いている方向を検出できる。
- 電源電圧:3.0V(2.7V〜5.2V動作可能)
- 更新レート:1〜20Hz選択可能
- 感度:0.75ガウス以下
- 分解能:0.1°
- 精度:1.0°
- 消費電流:約1mA(3V時)
- 直販価格 1個 3,675円
b.RDCM-802(秋月電子)
- 8方位を3ビットのバイナリコードで表示するデジタルコンパスモジュールである
- 通常のコンパスは強力な磁場を受けると壊れてしまいますが、このモジュールは半導体センサを使っていますので狂うことはありません。
- 可動部品が一切ありませんので高信頼である。
- 精度:±5° 傾斜許容角:±10° セトリングタイム:500ms(max)
- 出力:VL=0.6V、VH=4.4v、5mA(max)
- サイズ:26.3x26.3x3.8mm、電源:5v(±10%)、12mA(max)
- 直販価格 1個 ¥3,400
c.HMC5843
- ハネウェルの3軸ディジタルコンパスモジュールである。
- I2Cインターフェースで手軽に使える方向検出センサである。
- 動作電圧:DC2.5V〜3.3V
- 分解能:7ミリガウス(0.007ガウス)
- サイズ:12.7mmx12.7mm
- 直販価格 1個 5,250円
MIRS1005のコンセプトが正確であること、またできる限り安く抑えたいことなどから今度は精度の高く、安価なHMC6352(Strawberry Linux)を使用することに決まった。
3.使用目的
正確に真っ直ぐ進むための角度補正
正確に90度曲がるための角度補正
その他迷路の攻略に使用する。
4.懸念事項
コンパスは磁力に弱いため磁力を近づけると壊れる可能性がある。
安定した磁場でないと正しい数値が返ってこない可能性がある。
単価が高いため壊れても買い替えが聞かないこと。
などがあげられる。
電子コンパスの使い方に関してはよく注意して使う。
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沼津工業高等専門学校 電子制御工学科