沼津高専 電子制御工学科

MIRS0402 標準機動作試験報告書

MIRS0402-TEST-0001

改訂記録

版数

作成日

作成者

承認

改訂内容

A01

2005.06.28

蛭ヶ谷

蛭ヶ谷

初版

A02

 

 

 

 


目次

  1. 目的
  2. 動作試験方法
  3. 動作試験結果
  4. 最終的な問題点
  5. ポスト獲得試験2回目 - 完了報告

 


 

1.目的

組み上げたMIRS標準機が正常に動作するかを確認する。

2.動作試験方法

事前に用意されている、標準機動作試験試験手順書に沿って動作試験を行う。

3.動作試験結果

T.各センサのテスト(一回目)

1. 超音波センサ(USS X)のテスト(./uss/uss_test)
USS 3以外は正常に動作。
USS 3の値は常に999になってしまい、全く動作しなかった。

2. タッチセンサ(TS X)のテスト(
./irs_ts_ws/irs_ts_ws_test)
TSはすべて動作しなかった。

3. 赤外線センサ(IRS X)のテスト(
./irs_ts_ws/irs_ts_ws_test)
IRSはすべて動作しなかった。

4. ロータリーエンコーダ(RE X,RE Y)のテスト(
./pwm_enc/enc_test)
REはすべて動作しなかった。

5. 赤外線コード判別テスト(
./irs_ts_ws/irs_code_test)
どのポストを用いても与えられる値は0で判別できていなかった。

U.原因と修理

考えられる原因に対処する。

1. 超音波センサの修理
可変抵抗の値の調整。
ドータボードとの接触不良を調整。

2. タッチセンサの修理
TS1はドータボードのジャンパピンとの接触を調整。
TS2とTS3のVccとONケーブルの接続が逆だったため調整した。

3. 赤外線センサの修理
ジャンパピンによる基盤との接触を調整。

4. ロータリーエンコーダの修理
コネクタのRE部に対する接続部分の接触不良の調整。

全体的にドータボードの削りが甘かったのでけがき針により削った。

V.各センサのテスト(二回目)

1. T.で行ったセンサ(USS,TS,IRS,RE)について再テスト
全てのセンサの動作が正常になった。

2. 赤外線コード判別テスト
IRS 2について、すべてのポストを正確に判別した。

全てのセンサの動作が正常になったことが確かめられた。

W.駆動系のテスト(./pwm_enc/system_check

2005年度仕様MPCボードでの駆動系のテスト

1. 結果
  
ほとんどの動作チェックにおいて正常に動作した(一部、逆回転しなかったチェックがあった)が、コンデンサ及びFET(トランジスタ)が異常加熱した。
  最終的にコンデンサが破裂するまでに至った。

2. 原因
  
信号に遅延が起こり、それにより一瞬だが全スウィッチがはいってしまいショートしてしまうことが原因と思われる。

3. 対策
 
旧仕様MPCボードに急遽変更した。

旧仕様MPCボードでの駆動系のテスト

1. 結果
  
ほとんどの動作チェックにおいて正常に動作したが、直進では逆方向に進行してしまった。回転はよかったが、直進では進行方向に対し10p以上横にずれ
  てしまった。

2. 原因
  
MPCボードのコネクタ部分が左右逆になっていたため、進行方向が逆になってしまった。
  パラメータの値が正しくなかったためずれてしまった。

3. 対策
  コネクタ部分をモータに対応させて、左右逆にとりつけた。
  パラメータの値を、新たに計測しなおした結果から導出し、入力しなおした。


 



4.最終的な問題点

ポスト獲得試験で起こった不良動作は、結局改善することはできなかった。以下に考察内容とその結果を記す。(これについては今後更に追究していく予定です)

·         超音波センサで距離が正確に測れないために、進行方向がずれるのではないか。
→センサテストを再度行ったが、異常は見られなかった。超音波センサのコーンを微調整しても変化はなかった。

·         ロータリーエンコーダで正確な値が測れないために、進行方向がずれるのではないか。
→これもテストを再度行ったが、やはり異常は見られなかった。

·         モータ及びタイヤが、何らかの原因で制御された値だけ動作せず、進行方向がずれるのではないか。
→タイヤ周辺のケーブル類を整理したが、やはり変化はなかった。