沼津高専 電子制御工学科 | ||||||||
| ||||||||
改訂記録 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
版数 | 作成日 | 作成者 | 承認 | 改訂内容 | ||||
A01 | 2004.06.22 | 市川 | 坪内 | 初版 | ||||
A02 | 2004.07.20 | 市川 | 坪内 | 第2版 超音波センサーのMIRS本体旋回時の誤差・PICの必要性を追加 |
直進型 | |
利点 | ・特に無し |
不利 | ・超音波センサーの最長の測定可能距離によっては競技エリアの隅のほうにおいてあるポストを感知できない可能性がある。 |
・競技エリアの中央にポストがあった場合この方法では対応できない。 | |
・直進し転回する際の誤差や直進時の誤差により競技開始時の初期位置にもどることができない可能性がある。 | |
・ポストを探索する際に自機位置から見てポストの後ろにポストが存在する場合そのポストを発見することができない。 | |
周回型 | |
利点 | ・単調な動きのためプログラムを短くすることができる。 |
・基準となるラインがあるためポストの位置を記憶する際に誤差を少なくできる。 | |
・基準となるラインがあるため現在位置の誤差が少なくなる。 | |
不利 | ・中央のポストを超音波センサーで探知できない可能性がある。 |
・周回するため移動量が大きくなり競技が時間制限で中断されてしまう可能性がある。 | |
中央型 | |
利点 | ・無駄な動きが少ない。 |
・すでにベースとなるようなプログラムが存在する。 | |
不利 | ・自機からみて手前のポストの後ろ側にもポストがある場合探知できない。 |
・競技エリアの中央ににポストがあった場合この方法では対応できない。 | |
・旋回動作が多いため自機の現在方向が誤差で正しく取得できない可能性がある。 |
センサNo. | Max[mm] | Min[mm] |
---|---|---|
1 | 3750 | 230 |
2 | 3750 | 230 |
3 | 3620 | 230 |
4 | 1150 | 280 |
測定結果1 | 測定結果2 | 測定結果3 |
測定結果1 | 測定結果2 | 測定結果3 |
高速動作 | アーキテクチャーにRISC(Reduced Instruction Set Computer)を採用して高速動作 |
小型パッケージ | 8〜40ピンと小型パッケージでメモリー・I/Oが内蔵されている |
低電圧動作・低消費電力 | 2Vから動作し乾電池でも駆動できる |
回路設計が容易 | 出力電流が大きいため直接LEDを駆動できる |
安価 | 500円玉1つあればお釣りが来る 個人でも容易に入手できる |
開発環境 | パソコンとライターがあればOK! なおライターは自作、ソフトはフリーソフトでと開発環境が安価で構築できる |
PICは早い | クロック20MHzで動作するタイプのものもあり、しかもRISC構造を持つPICの高速性は体験しないとわからない。ゆっくり動かしたいときにスピードを抑えるのが大変だ。 |
プログラム構造を変えよう | ピラミッド型のプログラム構造はPICには似合わない。スタックがあまりないので、「悪いプログラム」と言われる「ずらずら書き」のプログラムになるのはしかたない。しかし「ずらずら書きプログラム」は高速動作をすることは事実であるし、機密性が高い。プログラム構造の把握は記上デバッグでカバーする必要がある。 |
プログラムメモリは少ないか? | 1命令1ワードなのでZ80よりはメモリ効率が高い。しかし、基本的な命令が35程度しかなく便利な命令がないので、1動作が数命令になったり、マクロの利用や、高速性からループをさけたりする場合がある。この点では効率が悪い。実際の感触としては、I/Oポートの数から仕様が限定されるので、その状況に見合ったメモリ容量であると言える。足りなくなることはあまりないと思われる。 |
ワークメモリは少ないか? | ワークメモリはたしかに少ない。通信速度変換や、音声認識、データ収集の様なバッファメモリを多用するような開発ではメモリが不足する。通常の制御系の開発では問題ないと思われる。 |
プログラムメモリのポインタがない | プログラムメモリのポインタは存在しない。LCD表示器などに文字列をどんどん表示するようなプログラムでは、メモリ内の文字データを効率よく取り出すことができない。PICはこの手の作業には向かない。 |
2バイト以上の演算は苦手 | 2バイト以上の演算が入り込むとやたらとメモリを消費する。よい命令がないだけにPICは2バイト演算が苦手だ。データ構造をじっくり考えて1バイトに抑えると、メモリ効率もスピードもアップする。 |
RC発振器は便利 | PICはRC発振器を内蔵しているタイプがある。水晶は安いとはいえPICに匹敵する価格である。ヒューマンインタフェースでのプログラムでは、RC発振で充分である。 |
PICは教育用に最適 | PICは教育用マイコンとして最適である。命令数が少ないため覚えやすい。周りがI/Oポートのため、バスやら、メモリやらの複雑なアーキテクチャーを無視してプログラムに取りかかれる。すぐにICに書き込み動作させることができる。開発装置を安価にそろえられる。などがポイントである。機械系、建築系、土木、化学などの、マイコンをブラックボックスとして体験するだけでよい分野の教育にはさらによい。 |