沼津高専 電子制御工学科

光学式マウス調査報告書

 

改訂記録

版数

作成日

作成者

承認

改訂内容

提出先

A01

2001.12.16

鈴木

 

初版

 


1.目的

 

本書は、光学式マウスについての調査報告書であり、MIRS0103の開発の資料となることを目的とする。

 

2.システム・構造

 

1.       マウスの特徴
従来のマウスは底面のボールの動きを内部にあるエンコーダでマウスポインタの動きに変換する

2.       光学式マウスの特徴
底面に発光機と受光機をつけて、移動量・速度・方向を読み取りエンコードしてマウスポインタの動きに変換する。
ボールを使用していないため、磨耗やほこりに強く耐久性に富み、小型で軽量である。

3.       DSPシステム
画像処理機構のDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を使って、撮像素子部分がマウス操作面の柄や模様を
ミクロレベルで読みとり、マウスを動かすことによって得られる連続した画像変化を、信号処理部分のDSPで
1500分の1秒の速さでとらえながら画像データを比較し、移動方向と移動距離を計算しその値を出力インタフェース
に送る。
MIRSフィールドは黒の板(予定)だが、表面の微小を傷などを読みとり正常に動作する。

1500分の1秒はあくまで参考でそれより性能が良いものも存在する。

4.       RT-Linux・MIRSとの互換
MIRSでのRT-LinuxはWine-Linuxを使用しているので通常のデバイスとして利用できる。
PS/2端子を使用して接続する。MIRSではPS/2にテンキーを接続するが、市販の分岐ポート
を利用すうことによりテンキー・マウスどちらも使用することが可能である。

5.       MIRS0103での仕様
MIRS0103はオムニホイールを足回りに使用することにより回転運動をしないのでMIRS前面(スタート時)をX軸
側面をY軸としたデカルト座標を形成する。
その座標に移動分だけの情報をMIRSに保存する。

6.       光学式マウスの長所及び短所

長所は
   ロータリーエンコーダより正確な座標が取れる。
   ロータリーエンコーダでの座標は回転数から座標をとるため、モーターを止めた後にMIRSが動いてしまう距離は測定できない。
   しかし、完全なMIRSの移動量を測定するためそのような差は生じない。


欠点は
   MIRSとしては新技術なので実際に取り組んでみないと先が見えないのが最大の欠点である。