沼津高専 電子制御工学科
MIRS0005行動計画提案書
MIRS0005-DSGN-0001
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2000.11.17 全員 金武 初版
A02 2001.2.9 金武 金武 センサの数、外観図を変更

目次

  1. 方針
  2. 特徴  
  3. MIRSの行動  
  4. MIRSの概観

1 方針

 MIRS0005では、時間よりも正確さを求めるマシンを設計する。
 時間をかけて、より正確な座標をとる。

2 特徴

MIRS0005では「最初にポストの位置を調べておいて、後から一気に獲得しに行く」という行動をとることにする。

  1. 先にとりに行くのと比べて、座標のずれが少ない。  
  2. ポストと壁の区別が容易である。   
  3. 探索モードと獲得モードがはっきりしていて、開発の上でやりやすい。  

○1回目の競技(行動)

○2回目の競技(行動)

<競技場の寸法>

3 MIRSの行動


探索モードA
後ろに進み右に90度回転し、まず確実にポストにあたらずに進める45cmの範囲を周回する。
このとき超音波センサは左側だけでポストの位置を把握する。
右側の超音波センサは壁との距離を5cmに保つように正確に直進する。
前の超音波センサが10cmになったら左へ回転する。

探索モードB
丁度1周してスタート地点に戻ってきたら、前のセンサで150cmのところで左に90度回転。
フィールドの真中を進む。
このとき左右のセンサでポストの位置を確認、前のセンサで10cmのところまで進み、180度回転して探索モードは終了。
このとき進路上にポストがある可能性があるが、超音波センサで 感知して、よける。(図)

結局ポストが縦又は横に重なっていない限り、 4回超音波で測定することになる。 縦(又は横)に二つ重なっていた場合でも3回は確認できる。 これを元に獲得モードへのポストへの経路の計算をする。

経路の計算
探索モードで得たデータに基づき、ポストの位置をおおまかな位置で計算する。 超音波センサによって、(壁への距離−測定データ)で(x,y)座標でポストの位置を算出し、 その座標は二回目の競技にも使うため、保存しておく。
このときMIRSは(x,y)=(150,300)の位置にいるはずである。反時計周りに近いものから 獲得することにする。
このときにポストの個数分の経路を計算する。

獲得モードA
経路の計算で得た経路に基づき進んでいく。横方向(x)、縦方向(y)の順に、 直角に進んでいく。
ポストを超音波センサで確認する。ポストにMIRSを当ててタッチセンサの反応をみる。

右肩のタッチセンサが反応したら後退→右に少し回転
左肩のタッチセンサが反応したら後退→左に少し回転
真中のタッチセンサが反応したら後退→右に90度回転
獲得モードBへ。

獲得モードB
反時計周りに回りながら左の赤外線センサで赤外線を受信する。 赤外線を受信したら、左に90度回り、前の赤外線センサで赤外線を受信する。 MIRSを前進させてポストを獲得する。赤外線が消えたら、1周回ってもとの位置に戻り獲得モードAへ。

4 MIRSの概観

<特徴>

  • 超音波×4、赤外線センサ×5、タッチセンサ×7 で構成される。
  • 八角形の形は、センサを効率よく取りつけることが出来ため。また回転しやすいため。

    <各種センサについて>

  • 超音波センサ
    センサは、前と左右が計測できるように設置。 目的物とあまりにも近すぎると、計測できないので、センサはなるべくMIRSの中心部に設置する。

  • 赤外線センサ
    MIRSは、基本的に反時計回りの行動をとるので、センサは左側に集中してつける。 前のセンサは、ポストから出ている赤外線を感知するためにある。(獲得モードの時、センサが感知しなくなればポスト獲得!)

  • タッチセンサ
    MIRSの正面に3つ設置する。
    ○ポスト正面に向くために・・・ 左側のセンサが感知すれば、左に少し回転。 右側のセンサが感知すれば、右に少し回転。 真ん中のセンサが感知すれば、ポストの正面を向いたことになる。

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