沼津高専 電子制御工学科
MIRS0003 超音波センサモジュール取扱い説明書
MIRS0003-ELEC-1113
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2001.11.3 松浦 赤堀
初版

目次

  1. はじめに
  2. 取扱い説明
    1. Maxplus2での回路情報の呼び出し方法
    2. 圧縮ファイルの内容
  3. 機能説明
    1. 機能概要
    2. 機能詳細
    3. インターフェース

  1. はじめに

    この仕様書は、MIRS0003のFPGAボード内のFPGAチップに構成する超音波センサモジュールの取扱方法と機能詳細を記載したものである。

  2. 取扱い説明

    1. Maxplus2での回路情報の呼び出し方法

      • ダウンロードファイル
        uss.zip

      • 手順
        1. 圧縮ファイル uss.zip をダウンロードします。
        2. uss.zip を適当なフォルダで解凍します。
        3. maxplus2でグラフィックエディタを開きます。
        4. 解凍ファイルの中にある uss.sym をグラフィックエディタで部品として呼び出します。

    2. 圧縮ファイルの内容

      uss.zip には以下のファイルが入っています。

      uss.gdf
      回路全体のグラフィックエディタファイル
      uss.sym
      回路全体のシンボルファイル
      trigger.gdf
      triggerのグラフィックエディタファイル
      trigger.sym
      triggerのシンボルファイル
      encoder.vhd
      encoderのVHDLファイル
      ENCODER.sym
      encoderのシンボルファイル
      CONT.sym
      contのシンボルファイル
      count.vhd
      countのVHDLファイル
      COUNT.sym
      countのシンボルファイル
      conuter.vhd
      counterのVHDLファイル
      COUNTER.sym
      counterのシンボルファイル

  3. 機能説明

    1. 機能概要

      MIRS0003 FPGAボード超音波センサモジュールは超音波センサボードで超音波の送受信を行うためのものであり、FPGAボード内のFPGAチップに構成される。

      超音波センサ制御回路は従来IO制御回路に設けられていたアナログ回路をすべて超音波センサボードにうつし、デジタル回路のみで構成されている。送信信号としては、システムクロックの8[MHz]からカウンタを用いて40[KHz]の矩形波と0.4[ms]のHレベルを作りだしそのandをとり選択された超音波センサボードに出力し、併せて回り込み除去用のガードパルスを発生している。また、受信信号を受け取ると割りこみ信号をCPUに出力している。

      上記の機能を実現するためにMIRS0003 FPGAボード超音波センサモジュールでは以下のような機能構成を持つ。


      Fig.1 FPGAボード超音波センサモジュールの機能構成図(uss.jpg)

    2. 機能詳細

      機能詳細では、機能構成図(Fig.1)に示した各機能ブロックの詳細説明を行う。

      1. 超音波送信信号発生モジュール
        このモジュールは超音波の送信信号となる幅0.4[ms]、周波数約40[kHz]のパルス(UOUT)と、回りこみ除去のためのタイミングパルスである信号(OUT)を選択された超音波センサに出力する。
        信号を生成する際、MIRS0003で使用するCPUは133MHzであるが、ここではISAバスのCLK(8MHz)を使用する。この発振子から発生されるパルスの幅は125nsである。
        @ CLKの立ち上がりから3200CLKをとることにより0.4[ms]の'1'の波形を得る。
        A 同様に立ち上がりから200CLKでとり40[kHz]の波形を得る。
        B @、Aの波形のANDをとり0.4[ms]、40[kHz]の波形を得る。 同様にしての回り込み除去用のガードパルス(1.2[ms])も生成している。

      2. 超音波選択モジュール
        MIRS0003には3つのセンサが搭載されるが一度に距離計測を行うことができるのは1つのみである。このため超音波センサを用いて計測を行う際には4つのセンサのうち1つを選択しなくてはならない。
        3つのセンサにはそれぞれ0〜2の番号がつけられており、ISAバスからの2ビット信号(B_SD0,1)をデコードすることで00から10の信号を作りだし各超音波センサを選択する。

      3. 割りこみ処理モジュール
        ある1つの超音波センサから受信信号(RV0〜2)が入力された際には他の入力がはいらないようにマスクをかける必要がある。
        このモジュールでは超音波センサボードから受信信号を受け取ると割り込み要求信号を発生させCPUへ出力している。


  4. インターフェース

  5. Table 4_1 超音波センサモジュールのインターフェース
    信号名
    方 向
    対 象
    概 要
    USS_ADD0
    IN アドレスデコーダ USSモジュールセレクタ信号0
    USS_ADD1
    IN アドレスデコーダ USSモジュールセレクタ信号1
    RESET
    IN ISAバス システムリセット
    IOW
    IN ISAバス I/Oライト・ストローブ
    B_SD0,1
    IN ISAバス 2bit データバス
    U[2..0]
    OUT 超音波センサボード 超音波センサ選択用信号
    RV[2..0]
    IN 超音波センサボード 超音波受信信号
    OUT
    OUT 超音波センサボード 1.2msガードパルス
    IRQ5
    OUT ISAバス 割りこみ信号
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