沼津高専 電子制御工学科
MIRS0001
LCDに文字等を表示するためのプログラムモジュールの説明書
MIRS0001-SOFT-1003
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2002.2.7 太田 竹村 初版

目次

  1. はじめに
  2. MIRS0001におけるLCDの位置付け
  3. MIRS0001におけるLCDへの文字の表示
  4. ソースコード
  5. 使用方法

はじめに

 本年度のMIRSより、MIRS本体に取りつけられるマンマシンインターフェースの一つがが7セグメントLEDからLCDに変更された。このLCDに文字を表示させるためのドライバは提供されているが、多機能であるがゆえに行動モジュール中に直接これを操作するプログラムを挿入すると、モジュールが煩雑になりやすい。LCDは表示するためだけの機器であるので、できればC言語での"printf"のように統一された簡単な命令のみで文字を表示されたほうが都合が良い。これらの理由により、「LCDを表示するためのプログラムモジュール」が作成された。この文書はこの「LCDを表示するためのプログラムモジュール」の説明を中心としてLCD全般についてMIRS0001での使い方を記したものである。

MIRS0001におけるLCDの位置付け

 
MIRS0001ソフトウェア詳細設計書のプログラム群の構成図に示されるようにLCDデバイスは、Linuxのデバイスドライバを介して認識される。デバイスドライバは標準(MIRSATLM)のものを用いる。この点は標準MIRSと同等である。(デバイスドライバについてはMIRSATLM LCDデバイスドライバ取扱説明書を参照。)

MIRS0001におけるLCDへの文字の表示

 MIRS0001では、LCDへ文字を表示するためにそれぞれの行動モードモジュール内でデバイスドライバにはアクセスせず、専用のモジュールを作成することで対応した。このモジュールは以下のように構成される。

ソースコード

使用方法

このプログラムモジュールは、メイン関数でデバイスのオープン・クローズを行う事を前提としているため、意図的にデバイスのオープン・クローズを行っていない。LCDデバイスへの書き込みは、1行目に1回、2行目に2回行われる。書き込みは、モジュール内の"lcase1[]"と"lcase2[]"へ定形文として書き込まれ、それらの指定はほかのプログラムモジュールから呼び出すとき引数の形で行われる。例えば、1行目に"MIRS0001!!"、2行目に"POST "、"GET!! "と書き込む場合、引数は0,18,19の順に指定しなければならない。また、1行に書き込める文字数は16文字であるので、この文字数をオーバーした場合、16文字よりも後の文字は表示されない。

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